
歯の移植
歯の移植
一般的に、ご自身の歯を失った場合の治療法として、義歯、ブリッジ、インプラントがあります。当院では、第4の選択肢として「自家歯牙移植」をご提案することがあります。
自家歯牙移植とは、歯の保存が難しい(虫歯や歯が割れたなど)部位にご自身の機能していない不要な歯(親知らずや歯並びから逸脱した歯など)を抜歯し、当部位へ移植する処置です。ご自身の歯を移植する(自家歯牙移植と言います)方法なので免疫反応(拒絶反応)も起きず、一般的に成功率は90%と言われ、移植術の中では成功率が極めて高い方法を行なっています。院長の確認できる限りの臨床成績としては2009年7月〜2023年末現在111症例行ない107症例の歯が機能しています。
治療手順としては、まずは診査を行い移植に問題ないことを確認した上で、保存できない歯を抜歯、移植歯を抜いて、移植先へ移植し固定をします。1ヶ月ほどで固定を除去、3〜6ヶ月ほどで食事に使えるようになります。歯の状況や歯並びによって被せ物や詰め物をして対応します。
歯の移植オンラインコース 『NATToc』(修了生100名程)主催を始め、様々な講習会や講演で歯の移植の講師を行ない好評をいただいています。その理由として、どれだけ成功率を上げながらも、できる限りシンプルに患者さんご自身の負担を減らせるかこだわっているからだと思います。
歯周病の診査を始め、院長が独自に考案した中村の分類やOK分析法を活用し、精度高い移植ができるようになっています。必要に応じてCTや光学式スキャナを用いてサージカルガイドや移植歯のレプリカを3DプリントやCAD-CAM技術を用いて作成し活用します。
保険治療の適応であれば保険診療範囲での自家歯牙移植も可能です。
糖尿病のコントロールが難しい方、BP製剤を服用されている方には行なっていません。
歯周炎に罹患されている方は、原則的には歯周炎のコントロールが優先されます。
移植した直後から噛めるわけではありません。(1ヶ月ほど固定し、3〜6ヶ月ほどで食事に使えるようになります。)
普通の歯と同じように10年以上は機能しますが、定期検診で長持ちするようにチェックすることが重要です。
院長の確認できる限りの臨床成績としては2009年7月〜2023年末現在111症例行ない107症例の歯が機能しています。
自家歯牙移植は、とても良い治療法であると自負しておりますが、全ての患者さんに適応となるわけではありません。しかし、条件が合えば、義歯、ブリッジ、インプラントとは比較にならないメリットの多い治療法です。一度抜いた歯を移植して使っていくので、長持ちさせるために細心の注意をはらった移植術を行わなければならないので、どの歯医者さんでも簡単にできるというものではありません。5〜6年しか持たないと言う歯医者さんがいることも事実です。患者さんそれぞれの人となりに合わせた治療計画を立て、精密な診査を行い、再生能力の高い移植歯の歯根膜をどれだけうまく感染させず活用できるかが重要です。
目標としては20年30年使っていただきたいと思って治療を行っていますが、移植した歯が万が一抜歯になってしまったら、再度治療法を検討することができます。少なくとも義歯、ブリッジ、インプラントを先延ばしにすることが可能です。
「この歯は残せない」、「抜いてブリッジしかない」「インプラントしかない」と言われ、自分の歯で噛みたいと思われる方はぜひ一度ご相談ください。
歯周検査、虫歯検査、X線診査(レントゲン、CT)、噛み合わせなど
口腔清掃指導、歯周病治療、ジグリング(歯を抜きやすくする処置)など
※必要に応じて、3Dレプリカ、サージカルガイド作成
※歯が残っていれば