予防治療
予防治療
当院の予防歯科の最大の特徴はトラブルを起こさないため未然に防ぐための予防、万が一治療が必要になった場合も治療範囲が最小範囲で済むよう歯科衛生士と歯科医師が連携して早期発見早期治療につなげ患者さんの人生に寄り添っていくことです。
歯医者さんは、歯が痛くなったら行くものと思っていませんか?もちろん、お口のトラブルに気づいたらできるだけ早く歯科を受診することが大切です。しかし、人生を通してお口の健康(健口)を守るためには、病気を未然に防ぐ「予防」と「メインテナンス※」が重要です。そしてそのスタートは小さなお子様の時期から始まっています。
歯を失う原因のほとんどはむし歯や歯周病などの病気です。そしてその病因を誘発する歯並びの問題もあります。これらを予防すれば歯を失うリスクを大幅に軽減できます。(歯周病の状態での矯正は歯周病の重症化を招きます。必ず術前に歯周検査を行います。)
予防歯科とは、むし歯や歯周病などの病気にならないように検査結果を保管し以前の結果と比べ比較し管理させていただきしっかり予防を行うことで、当院では定期的な受診をおすすめしています。
当院ではより患者さんの人生に寄り添い、お口のパートナーとしてより良い相談相手となれるよう、皆様一人一人に歯科衛生士を担当させていただきます。
お口を通した健口から全身の健康維持とともに、予防歯科を実践して生涯ご自分の歯でおいしく食事ができる口福から口福な人生を営んでいただけたらと思っています。
予防歯科で一番大事なのは何だと思いますか?実は日々何気なくされている歯ブラシ習慣(セルフケア)なんです。
特に歯周病ではセルフケアが何より重要だと予防の先進国である北欧スウェーデンでは言われています。来院される歯周病の患者さんからよく言われるお言葉に「定期的に歯医者さんで検診していたのに、歯周病が悪化して…」と言うこと。
お気持ちを察すると私も悲しくなります。しかし、あえて言います「定期的に歯医者さんで検診しても、歯周病は悪化します」。なぜか?そこには歯周病を悪化させるお口のバイ菌たちの生態があるのです。このバイ菌たちは普段からお口の中にいます。それが歯と歯ぐきの間に住み込むと問題を起こしていきます。なので住まないように除去するのです。それはブラシでも歯医者さんでのプロフェッショナルケアでも構いません。ただ除去した後、どのくらいで帰ってくると思いますか?実は24時間なんです…。日ごろ歯ブラシすると毛先に白っぽいものが着きませんか?あれはバイ菌たちの巣『プラーク』なんです。なので月に1回歯医者さんでただ検診を受けても歯周病は悪化してしまいます。当院の予防歯科では、そのような悲しい結果にならないよう精密な検査を行い、患者さんそれぞれのより悪化しやすい場所、みがきにくい場所に対して担当の歯科衛生士がワンツーマンで歯磨き指導をします。
むし歯予防にとても有効なのは「フッ素」です。それも日々使用されることが重要です。検診時のフッ素も有効ですが、何よりも日頃の食生活でむし歯になりそうな歯にフッ素を触れさせることで再石灰化やむし歯になりにくいフルオロアパタイトの形成をより促すことができます。子どものむし歯はもちろんですが、大人特に高齢者の歯の付け根のむし歯、歯の間のむし歯は要注意です。当院では子どもから高齢者まで使用できるフッ素配合ペーストを多数ご用意しています。詳しくはスタッフまでお声掛けください。
セルフケアの指導をさせていただき、改善が見られた後、歯周病やむし歯のリスクを減らす必要がある場合はプロフェショナルケアを行います。
歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできた硬い塊で、歯みがきなどの通常のセルフケアでは除去できません。歯科ではスケーラーという専用の器具を使用して、歯の表面や歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)内にある歯垢や歯石を徹底的に除去します。このスケーリングは、初期の歯周病(歯肉炎)を改善する治療としても行います。※頻繁に歯石が付く場合、毎回除去すると歯を痛める場合もあります。歯周病の状況もふまえて対応させていただきます。
エアフローは歯についた汚れをしっかり落としていく、歯専用のクリーニング機器です。特に歯にこびりついた着色の除去に有効です。当院ではスイス製のAIR FLOWを導入、パウダートリートメントと言い小さな粒子を吹き付けながらジェット流水で同時に洗い流し、こびりついた着色をしっかり取り除いていきます。特に歯と歯の間にこびりつき歯ブラシなどでは除去できない茶渋などの着色の除去に有効です。
粒子は主にエリスリトールを用いたパウダー状なので、歯に優しくダメージを与えません。エアフローを行ったあとは、歯の表面がツルツルします。歯垢や歯石、バイオフィルムなどの再付着も防ぎ、むし歯や歯周病などのリスクを低減できます。
フッ素塗布は小児歯科専用と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、成人や特に高齢者のむし歯予防にも効果的です。
フッ素(フッ化物)にはその科学的特性から、「初期のむし歯を治す」「歯のエナメル質を強くする」「むし歯菌の活動を抑える」という効果が期待できます。
日頃から定期的なフッ素塗布で歯をコーティングすることによって、むし歯を予防します。メンテナンス時に必要に応じてフッ素塗布を行います。
一人ひとり歯並びも違いますし、歯みがきの仕方にも癖があります。ホームケアの指導では、その人それぞれに合わせた歯みがきの方法や、歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじ、フロスの選び方などをお伝えし、ご自宅でのホームケアをより効果的に行えるように歯科衛生士がサポートいたします。
むし歯や歯周病の原因は歯垢と呼ばれるバイ菌の巣です。この歯垢は丁寧なブラッシングによって、大部分を取り除くことができます。ブラッシングは、みがき残しを防ぐため、1本1本の歯を優しく丁寧にみがくことが基本です。歯の表面をみがくときは、歯ブラシを直角に当てて小刻みに動かします(スクラッピング法)。特に歯と歯ぐきの溝は磨き残しの注意が必要です。歯ブラシを45度の角度に当てて小刻みに動かし(バス法)ネバネバしたバイ菌の巣をこすり取るイメージで行いましょう。いずれも力を入れ過ぎないように注意。ストロークを大きくすると歯が削れる原因や、知覚過敏を招く原因にもなります。
歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスを使用すると落ちやすくなります。糸状のデンタルフロスは、歯と歯のすき間に通して汚れを落とします。ホルダーがついた糸ようじもありますので、使いやすいものを選択してください。
歯間ブラシは歯と歯の間の汚れを落とします。様々な太さの歯間ブラシがありますので、ご自分の歯に合ったものを選びましょう。無理やり太いものを入れると歯ぐきが下がる原因にもなりますので注意が必要です。前歯と奥歯で歯と歯のすき間が異なる場合は、それぞれ太さに合わせて使い分けます。
子どもの予防歯科として注意したいのは「むし歯」と「歯並び」です。
むし歯は特に歯が生えたばかりが要注意です。歯は生えてからも「石灰化」と言ってより固くむし歯になりにくくなっていきます。逆を言えば歯は生えたばかりはむし歯になりやすいのです。ブクブクができる2歳ぐらいになったらお家でのホームケアとしてフッ素予防を取り入れたいものです。来院時には小さなむし歯も見逃さないようにDファインダーなども用いて歯科衛生士と歯科医師でダブルチェックを必ず行います。
お家でのチェックとしては、黒くなっているところに注意が行きがちですが、白濁しているところ、中が透けているように見えるところ、歯と歯の間が欠けて穴があいているところは要注意です。
歯並びは見た目だけではなく、お口の健康(健口)そして体の健康にも一生涯にわたり影響しますので気をつけて見ていきたいものです。当院では400症例と向き合ってきた院長がメンテナンス時にも将来の歯並びを想定してアドバイスを行いますので安心です。
お家でのチェックとしては、子どもの歯並びで「すきっ歯」以外は要注意です。特に「受け口」になっている子は下顎が過成長して顔つきが変貌し通常の矯正では治せなくなることがありますので、できるだけ早い矯正(3歳ぐらいから)がおすすめです。一見歯がきれいに並んでいるようでも注意が必要なこともあります。心配な場合は一度チェックされることをお勧めします。
来院後、まず問診票の記入をしていただきます。
医師がご記入いただいた問診票を確認しながら、お口に関するお悩みや気になっていることについて伺います。
むし歯や歯周病の状態、また、将来むし歯や歯周病になりやすそうな部分をチェックして、ご説明します(必要に応じて、口腔内写真、デジタルレントゲン検査を行います)。また、すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。
お口の状態と生活環境に合わせて、食事アドバイスや正しいホームケアについて指導します。治療が必要な場合は別途、歯周病治療やむし歯治療の予約を取ってもらい早期発見早期治療を行っていきます。
項目 | 料金 |
---|---|
パウダートリートメント(Air Flow) | 7,700円 |