
インプラント
インプラント
1番の特徴は、はれたり痛みが少ないこと。出来るだけ切開を必要最小限で行い、今あるあごの骨に合わせてサージカルガイドを用いて精密にインプラントを埋入するため生体に対する負担が少ないのだと感じています。患者さんからは「全く痛みがなくてビックリしました!」などよく言われます。(友人から「インプラントは腫れるし痛いよ!」と言われて来院される方は多いです。)
2番目の特徴としては成功率の高さ、2009年7月から確認する限り私が担当したインプラントで脱落したものはありません。被せ物や土台の破損は数本あります。
3番目としては、歯の移植や部分矯正など幅広い治療技術の中から治療法を選択できること。メリットデメリットを理解した上でみなさんそれぞれに合わせた治療法を選択してもらいたいと考えています。
たくさん歯を失っていてもインプラントの本数を1〜2本と少数埋入し、ブリッジや入れ歯と組み合わせることで、歯ぐきを痛めず食事ができるようにすることも可能です。
歯科用インプラントは、日本では1980年代から40年以上実績のある治療法です。もうすでにある程度普及し確立した治療法と言っても過言ではないでしょう。当院では歯を失った際もしくは失いそうな歯がある場合、入れ歯(義歯)やブリッジに加え、インプラント、歯の移植、部分矯正など、多数の治療法の一つとして活用されています。
インプラントは、生体親和性の高いチタン(厳密には強度を高めたチタン合金)の表面処理されたネジ状の躯体を顎(あご)の骨に埋め込み、数ヶ月骨と絡み合うのを待ち、その土台の上に人工の歯(上部構造)を作製することで、天然歯のように食事をしたり、見た目を改善できます。部分入れ歯やブリッジと異なり、となりの歯を削ることなのもメリットです。
インプラントの1番の強みは「強度」です。人間の噛む力は、強く噛みしめたときには、50~60キロもの力がかかるといわれています。就寝時にはその何倍も力がかかっているとの報告もあります。インプラントはその力に耐えるため、骨が絡みつくように接合する「オステオインテグレーション」の形態を持つことで、耐えることができます。もちろんあまりにも過度な力をかけると、被せ物や土台にトラブルが起きる可能性はありますので適度な力で食事を行うことは、となりや他の歯に対しても重要です。まずは、お気軽にご相談ください。
○このような症状でお悩みの方にお勧めです
インプラント治療を行うにはいくつかの条件があります。まず、インプラント(フィクスチャ)を埋入できる顎の骨があるかどうかです。顎骨が足りない場合は難しい場合があります。神経との位置関係も評価する必要があります。
そして心疾患やコントロールされていない糖尿病、BP製剤服用など、全身疾患がある場合は難しい場合があります。かかりつけ医にご相談の上お越しください。
インプラントの成功率、そして長く使うためにはセルフケアが最も重要です。口腔清掃状態や歯周病の罹患程度によっては、そちらの改善から始める可能性がありますのでご了承ください。
術後はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病のようなもの)へならないためにも、定期的なメンテナンスと毎日の丁寧なブラッシングが大切です。
インプラントは基本的に3つのパーツからできています。歯の根のように歯槽骨に埋め込み骨と接合(インテグレーション)させるフィクスチャと呼ばれる人工歯根です。材質はチタン合金で、様々な長さや太さがあり、骨量や埋める位置によって選択します。その上に上部構造と呼ばれるチタン合金の土台に人工の歯をかぶせます。かぶせ物の材質はジルコニアやセラミック、金合金などがあり、強度や色調に違いがあります。土台と被せ物を1体化してねじ止めすることが多いですが、ブリッジや入れ歯を支えるために使う場合は、土台を先につけて、被せ物や外冠や入れ歯を後から作成することもあります。
歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような噛み合わせを回復します。
部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い噛みごたえが期待できます。留め具などもなく、ご自分の歯と近い感覚が得られます。
歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯と区別がつきづらい自然な仕上がりです。
インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。
顎骨にフィクスチャ(インプラント体)を埋め込み骨と結合するまでの時間も要するため、治療期間が長くかかります。
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が保険治療に比べ高額になります。
糖尿病などの全身的な疾患や、BP製剤服用者、歯周炎や顎の骨の状態がよくない方は、治療に制限がかかります。事前にご相談ください。また、成長発育中の子供には適していません。
インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。
インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメンテナンスも必須です。
当院ではサージカルガイドを用いて2回法で行うことが主流のため、フィクスチャ(インプラント体)と土台と被せ物を一体化したものは別々になっています。
検査とカウンセリング
まずは、レントゲンや歯科用CTを使い診査を行い、お口の状態を正確に把握することから始まります。CTと口腔内スキャナを用いてお口の中のデータを3D化し、コンピュータ上で、埋入する部位の骨の状態(質、厚み、高さ)や血管の位置などを確認し、噛み合わせる歯の状況も把握、被せ物の位置付けからどのような角度でフィクスチャを埋入したら良いのか?顎骨の状況からフィクスチャの長さ太さも事前にシミュレーションを行います。
この検査結果に基づいてそのひとそれぞれのな治療計画を立案します。内容はカウンセリングで丁寧に説明いたします。カウンセリングでは治療へのご希望やご不安などもうかがいますので、遠慮なくお話しください。
術前クリーニング
インプラントを埋め込む前に、感染症を起こすことがないようお口の中を清掃し、菌の数を減らしていきます。
インプラント手術
術式はサージカルガイドを用いた2回法でおこなっています。
手術ではもちろん麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。
インプラント体を埋める部位の粘膜を切開し、骨を露出させてサージカルガイドを用いて安全に専用ドリルで穴を開けます。フィクスチャ(インプラント体)を埋め込んだ後、上部の穴にカバーを装着し、切開部を縫合して1次手術は終了です。
1次手術から数カ月経ったら(上顎は6カ月前後、下顎は3カ月前後が目安)2次手術を行います。2次手術はカバーの上の粘膜を切開し、カバーを除去して仮のヒーリングアバットメントを連結します。粘膜が治癒したら(2~3週間が目安)光学式スキャナで型取りを行い土台と一体化した被せ物をねじ止めして終了です。
インプラントを長持ちさせるには日常のセルフケア(歯ブラシ)と定期検診(メンテナンス)が大切です。他の歯と同じように年に1度レントゲンで確認するなど経過観察をしていきます。
〈歯科で行うインプラントのメンテナンス〉