
臨床歯科を語る会の分科会にて『歯の移植』について発表をしました。この会は1981年より毎年開催されている歴史のある泊まり込みの研修会です。特徴は観光など一切なく(リクリエーションは朝のジョギング会くらい笑)朝から晩まで文字通り歯科の臨床を語り合う会です。卒後2年目から参加させていただき、今まで10回ほど推挙いただき発表させていただいている縁の深い会でもあります。
最初参加した際は何が難しいか判らないくらい簡単そうに、手技も綺麗で歯を大切に行う治療を当たり前に行なっている先輩方に愕然としたのを覚えています。そこまで辿り着けるか?と落ち込んだ記憶があります。
現在では徐々に若手の先生方へお教えする立場へと移りつつあり、今回も歯の移植を担う先生方に少しでもより良い気づきが得れるよう最新の知見を新たな資料と共に発表させていただきました。
というと、爽やかなイメージなのですが
実はなかなか濃いのが語る会なのです。
前日の21時半に発表者は各自PCを持って試写室へ
スライドの色味や動画の音声の確認。
流れを確認している時に実行委員長斎田先生より、急遽明日の流れの変更が通知。笑
なかなか厳しい変更に笑うしかない。笑
頭の中で台本の推敲、何とか時間内で終われるか・・・な?
暗い室内でスライドが流れていく。演者一人ひとりの発表へレジェンド押見一先生からコメントをいただく・・・徐々に連帯感が生まれてくる。
「いい流れだなぁ・・・最高なんじゃないか。今回」押見先生のつぶやきが染み渡る。
ワクワクせざるを得ない。明日が楽しみだ。
最後に押見先生のスライド試写。全てのスライドを解説。全ての発表がまとまる。
綿々と語る会のフィロソフィが繋がっていることを体感。
それにしても示唆に富んだ押見先生の発表は明日からの糧になる。
気がつけば0時「そろそろ終わりにしよう」とおのおの退散。
当日は全体会後のお昼を挟んで分科会。ネクタイとベストで気合いを入れる。
問題は発表時間のみ。
前半の発表者発表と質疑応答が続く・・・少し流れが早いか?と思ってると
「ニヤッ」と座長がこちらをチラッと「発表5分伸ばしていいよ」と指で合図。
オンライン収録もされている会だけにありがたい。
いよいよ自分の番。発表開始!あれ?タイマーが動かない??
感覚で行くっきゃない!!
発表は何度か会場を湧かせつつ無事終了。
元所属火曜会の先生から「久々にお会いして、先生はやはり凄い」とコメントいただく。

歯の移植 分科会風景
臨床への疑問へ『治癒の病理』著者 下野正基先生よりコメントをいただき考察を深めることもできました。

憧れの下野先生と
編集者の皆さんから記事の依頼や「そろそろ本の執筆も視野に・・・」とありがたいお言葉。
歯の移植は診査はもちろん一般歯科や口腔外科、歯内療法、補綴など『歯科治療技術の総合力』が問われる治療(水泳でいうなら個人メドレーでしょうか)で、歯医者さんでもできる人が少ないからこそ裾野を広げるためにもぜひ挑戦したい目標です。
事後抄録は100枚近いスライドの要点を10枚ほどに組み直し、2750文字以内で完了。
夏休みも宿題も終わり(?)今年の後半も気合いを入れて診療へ臨みます!
来院していただく皆様へより良い人生へ寄り添える歯科医療を追求していくとともに
今後も歯科医療発展の礎となれるよう日々精進して参ります。